今週も行ってきました

 先週と今週も定休日に、シェフは猟へ行ってきました。
 先週は残念ながらボーズだったのですが、今週はコガモの雄を獲って来ることができました。
 (こちらもまたまた園部町で撃ったそうです)


この鴨は1発で頭に命中し仕留めることができたので、食用とするところには全く傷がついていません。
 それが空気銃で撃つメリットで、散弾銃で仕留めたもののように、食べている時に中から弾が出てくることもありません。


 ところで、猟果がある日もない日も、それとは別にいろいろと得るものがあるようです。
 猟をしているベテランの方と知り合いになって、親切にも良いスポットを教えていただいたり、初めて見かけた鳥を写真に収めてきたり(狩猟の本に載っていなかった鳥は帰ってきてから、先輩方に聞いたり、ネットの図鑑で調べたりしています)。
 この間はなんと、ジビエのなかでは高級食材・「べカシ―ヌ(タシギ)」を見つけたそう。

 小さいのですが、手の届かないようなお値段の鳥なので、シェフは「獲ってみたかった〜」と言っていました。
 

 あと、猟とはあんまり関係ないんですが、猟場は本当に寒いので、こちらでは見ることのできない光景に出会えることもあるようです。


 上の写真は、池の上に一部分だけ氷が張っていて、その上を野鳥が歩いているところです。
 風に吹かれた水面の形そのまま凍っているので、鳥が池の上を歩いているみたいですよね。


 …といろいろ勉強させていただいている狩猟も、残念ながら今季は来週で終了です。
 (京都の狩猟解禁のシーズンは、11月15日〜2月15日まで)
 これまで家で待っていて、猟から帰ってきたシェフから話を聞くだけの私でしたが、せっかくなので最終の15日には、少しだけ猟場へ行ってみようかと計画中です。
 前日、京都市内でもあまりに寒かったら、「やっぱりやめとく〜」と言ってしまう気もしますが…
 決心が鈍らないよう気を引き締めておこうと思います。


 〜最後におしらせです〜
 今回獲ってきたコガモと、他の猟師さんから買わせていただいたカルガモが、只今ディナーの食材としてスタンバイ中です。今週末には御用意できますので、ご興味を持ってくださった方、ぜひ御予約お願い致します。
カルガモ
 今日もジビエが好きなお客様がランチに来てくださって、ディナーにぜひ来てくださいねとお話させていただきました。今のところ御用意している数が少ないので、タイミングの良いときにしかお出しできず、あまり宣伝しすぎるのもどうかという感じなのですが、せっかくの食材なのでぜひともジビエの好きな方に召し上がっていただきたいなぁと、つい熱が入ってしまいます。
 

 それから、付け足しでもうひとつ。
 最近、私がこのブログで猟のことを書きすぎたのか、お電話での御予約の際に、
「おまかせのコースにしたら、ジビエが出てきますか?くせのあるのは苦手なんですけど」
 というような御質問をたまにいただくことがあります。
 ジビエがお苦手な方に、御心配をおかけ致しまして申し訳ございません。
 シェフの獲って来るジビエは、上にも書かせていただきましたが、まだまだ数も限られておりますし、
 誰からも好かれるお料理ではないことも、私達は重々承知致しておりますのでご安心ください。
 特に「おまかせのコース」には、リクエストが無い限り、好みがはっきり分かれる食材や「牡蠣」など食べられない方が多い食材はなるべく避けるよう心掛けています。
 また、お苦手な食材を食前にお伺いして、メニューから外すようにもしております。
 シーズン真っ最中なので、どうしても狩猟の話題が多いですが、
 釧路の漁港から届く魚介も種類がいろいろ増えていたり、デザートに新しいメニューが加わったりもしているので、そのあたりのこともこれから順にお伝えしていって、ご安心いただければ…と思います。