〜ハンター日記 vol.0〜
いきなり「ハンター日記」って何?と思われたかもしれません。
今日は、ずっと密かにシェフが進めてきていた計画をお話しようと思います。
RACINEはこの7月1日で、オープンしてから丸2年を迎えようとしています。
長かったような、あっという間だったような2年でしたが、
目の前の仕事でいっぱいいっぱいだったオープン当時と比べると、
最近は、自分たちの向かう方向やこれからチャレンジしたいことが、
少しづつ頭の中に浮かんできています。
今年は、いろんなことにチャレンジする年にしよう。
年始にそう決めてから、日々忙しい中、シェフが着々と準備していたことがあります。
それは、「狩猟」です。
フランス料理では、「ジビエ(=狩猟鳥獣)」は花形の食材です。
日本ではあまりなじみがありませんが、
飼育された動物に比べ、運動量が多く、自然の餌を食べて育つジビエには肉本来の旨みがあり、
その希少性などからも、他の高級食材をしのぐ存在です。
また、1年の中でも狩猟ができる期間は限られているため、旬を感じられる食材としても魅力があります。
普段から、シャルキュトリー(ハム、ベーコン、パテなど豚肉加工品)に力を注ぐシェフですが、
「なによりお肉が大好き!!」なのです。
もちろんジビエも大好き!
狩猟でしとめたジビエを自ら料理して、店で出せるようになったら、どんなにいいだろう…
夢が膨らんできた頃、たくさん相談にのってくださった方がいらっしゃいました。
シェフの中学の同級生でもある、「小林銃砲店」(千本通)の小林さんです。
実際に狩猟に行かれている小林さんからアドバイスを受け、
シェフも必死に勉強して、今年3月3日に無事、猟銃所持に必要な試験に合格。
その後、いろいろな審査などがあり、
5月12日、やっと猟銃の所持許可がおりました。
シェフは空気銃での鳥類の狩猟をする予定です。
解禁日は11月15日。
初心者なので、それまでは練習場で射撃の練習を積むことになります。
シェフのチャレンジは始まったばかり。
これからも、このブログの「ハンター日記」で、
狩猟のこと、ジビエのことなど、あれこれお伝えしていけたらと思っています。
いつの日か、シェフの獲ったジビエが、RACINEのテーブルにのっていることを祈りつつ…