RACINEのパン作りに欠かせない、ミキサー。
お客様によく、「手で捏ねているのですか?」と聞かれるのですが、うちではこの子が頑張ってくれています。
エスケー社のSK−10
小型卓上の業務用ミキサーです。
回すと粉が舞い散ったりするので、お客様の席からは見えないところに置いてあり、仕事のわりには目立たない、
まさに〈縁の下の力持ち〉です。
ボウルの部分が2重になっているのは、特注で「ウォータージャケット」という、外側のボウルを付けてもらったため。 ここへ温水や氷水をいれて、内側で捏ねている生地の温度を調節します。
フランスパンの生地は、捏ね上がった時点で、24度になっていないといけないのですが、
今の時期は、粉を冷凍庫で冷やしておこうが、仕込む水の一部に氷を使おうが、クーラーを効かせようが、
暑すぎて、遠慮なく生地の温度が上がっていきますが、
ここに冷たい水を張ると、温度がコントロールできるという優れものなのです。
オープン前には、キッチンエイドなどのもっと小型の卓上ミキサーも試してみましたが、
うちの店で捏ねる生地の量、生地の硬さなどが合わず、苦心していました。
そんな時に出会ったのが、このミキサー。
小さいけど、ちゃんとスパイラルフック(フランスパンを捏ねるのに適しているフック)も付けられる!
私の宝物です。
これからも、このミキサーやオーブンを大切にして、美味しいパンを皆様にお届けできるよう、頑張っていきたいと思います。